§1コーチする側の心構えと知識
1.部下育成は「自分育成」
「部下育成」には、自分自身が育成に値する能力をもっていなければならない。
つまり、部下をどのように育成しようかと考える瞬間、自分がその育成を100%出来るという自信を
もって取り組む必要がある。
「自分を超える部下」を作りたいと思った場合、まず、自分が今よりも2段も3段も上を行くことが必要
となる。それはまさしく「自分育成」をすることである。
2.部下育成の醍醐味
人間は、段階的に満足度を向上させる。たとえば、一定の給与が支払われれば金銭的に満足する。
その上の段階に進めば、一定の地位を確保することに満足の基準を上げる。
一定の地位が確保できたら、次は「人を育てる」という段階になる。
つまり、管理職になったら部下を如何に上手く育成したかが、満足度の基準となるのである。
今までできなかった部下が一人でできるようになったとか、何年も苦労して不可能だったら開発が、
育成に注力したことで、可能となったということは、部下育成の醍醐味と言える。 まず人の満足基準を
3段階で捉える。